高山植物は氷河時代の生き残りといわれています。気候が暖かくなって現代の気候に近づくとともに、標高の高い地域へと押しやられていきました。下界では見られない種類が多いため、珍しがられますが、下界の気候では育ちません。小振りなものが多く、寒さや風雨に耐える姿に、「頑張って」と声をかけたくなる方も多いようです。健気なところも人気の秘密でしょう。よく見ると色彩も豊かで形も大胆。堪能するには、地面にはいつくばる体力とマクロレンズが必要です。
高山植物 |
山野草は、高山植物に該当しないものはほとんど入ってしまいます。園芸用のものでなく、自生していることが山野草と呼ばれる条件といえますが、もともと園芸用だったものが広まったり、外来種が根付いたりして、あまり厳格な分類ではないようです。ともあれ、庭や公園、裏山里山の草花にも、個性があって美しいものがたくさんあるので、図鑑を持って歩くといいでしょう。身近にある雑草が、意外と良い花をつけているのを見つけたときは楽しいものですよ。
山野草
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