法政チョモランマ通信

Daily Report 〜チョモランマ日記〜

 第9号 4/21 19:53  @630   チョモランマBCより 

4月18日(火)

 (C1建設5400M) 天候晴れ、51頭のヤクと一緒にAチーム(山本・松本・青木・ロマン)

4名。シェルパ7名が、約4時間かけてC1入り。 約2トンの荷をあげる。 C1の位置からは

BCまで無線が届かない。

4月19日(水)

C2建設(6000M) 天候晴れ。C1隊は前日同様51頭のヤクを動かして約6000MのC2まで

上がり キャンプ2を建設。

4月20日(木)

ABC建設(6600m付近) Aチームの活躍で順調にキャンプを進め6600Mの

ABC(アドバンスベースキャンプ)を予定通り建設。以上はまだ無線状況が悪いため、他隊

の連絡から推測。

4月21日(金)

高取・荻尾・サーダーの3名C1入り。(以上21日までの行動報告) 学生隊員2名高度障害

で戦線離脱 4月18日、朝食時に起きてこない武川隊員を診察すると完全な高度障害。初期

の肺水腫と診断し、約1000M下のZAXIZONG(ゾシゾング村)のバッティに緊急下山

させる。頭痛がとれない藤嶋隊員。付き添いで立垣隊員が同行。 酸素吸入させながら2時間

かけて降ろす。 19日、中村隊長が当番車で様子を見に行くと酸素はすでに外しており安定

しているように見えた。あす北海道が一人降りるのでそれまで中村が付き添い、立垣・藤嶋

はBCにもどる。夕方5時ごろになって当番車が降りてきてすぐティンリーまで降ろすと

いう。誰の指示か?と聞くと酒井・荻尾の依頼という。当方は武川の状態が安定している

とのこと。今から夜道を3時間かけてここより標高の高いティンリーに降りることは躊躇した

が、BCが混乱している状況もあるし折角降りてきた連絡官にも気の毒なので夜道をティンリー

まで降りた。 20日結局ザンムーまで降りて9時ごろ夕食を取っていると、なんと立垣隊員に

付き添われて学生の井ノ口が肺水腫のため緊急下山してきた。しかし2200M まで降りて

元気は回復している。24日に迎えに行くまでザンムーで安静させることになった。 現在の

学生の力はこんなもんだろう。ザンムーは国境を超えればネパールだ。日本に帰る事も簡単

だがもう「一度這い上がって来い」を言い残してBCに上がった。(中村記)

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