法政チョモランマ通信
Daily Report 〜チョモランマ日記〜
第10号 4/22 20:10 @642 チョモランマBCより
BC休日レポート
4月22日(土)BC夜雪が積もりました。積雪は3センチ一面の銀世界ですが、一日で
解けるでしょう。 今日は隊員の行動からBCには中村・増田・酒井・藤嶋・田中・立垣
の高年者6名。それにドクターです。シェルパも全員ABCに上がり、キッチンは水
くみのチベット人1名で、あとは3食とも藤嶋コック長が腕をふるっています。 我々
が居るテント場には法政・東北・北海道隊の3チームに加えて昨日、チョモランマ
ゴミ降ろし隊、野口健君が法政のテントに顔を出しました。
シェルパを30人連れて8000Mのゴミ降ろしだそうです。シェルパの中には法政
と親しいデンドウシェルパ、ダワタシなども参加しているそうです。
環境汚染はチョモランマでも毎年問題になってきてゴミ降ろしも大切なことです。
我々が出来ることは、まずごみの持ち帰りではないでしょうか。し尿処理の問題など
を含め、50年間に渡る膨大なゴミの処理は、やはり受け入れ側の中国登山協会・
チベット登山協会を中心に協力しあっておこなっていくべきであろう。
95年にチョオ。ユー(8120M)で一緒になつた秋田隊の丸山芳雄(60)さんが
BCに上がってきた。単独でチョモランマ
に挑戦するという。氏と私は同じ昭和14年生まれで会うたび親密さが増す。聞く
ところによると3月はじめカトマンズに来てはじめマナスルを予定。トレッキング
をしているうち気が変わり、4月になってチベット登山協会に登山許可書を申請。
なんと一週間で許可が下りたそうだ。単独といってもバックアップスタッフがすごい。
サーダーがベテランのアルパテンジン。シェルパがネパール最強といっても良い。
「気楽にやります」という氏に「費用はどれくらいかかったの?」と追い討ちを
かけると「800万ぐらい」と答えてくれた。氏も上れば世界新記録がかかる60歳だ。
休日の今日、3人の中国連絡官が遊びに来て,超健軍の通訳で現在日本のトップ
ライマーは誰か?という話になった。89年の三国チョモランマ、ナムチャパルワ、
マカルーなどに同行した経緯をもとに彼らが挙げた名前は小西浩文・山野井泰史・
山本篤・各氏の名が上がり、なんと行っても最強はマッキンリーで死んだ山田で
シェルパもかなわないその強さを称えていた。
(以上中村)