Daily Report 〜チョモランマ日記〜
第19号 5/12 09:33 @200
この春のチョモランマ遠征、27隊のルート工作に、ついに法政隊のシェルパ、7名が8000M
以上の最前線に踊り出た。この日チョモランマは快晴。昨日C4(7000M)で待機していた、
法政シェルパ(サーダー、アンプルパ)はついにいままでルート工作最前線にいたNZのラッセル
ブライス隊にとって変わってザイルのトップに立った。 BCから彼らの無線を傍受するとメンバー
を二つに分け、一隊をC6までの物資にあげ、1隊を8000M以上のルート工作に当たっている
ものと思われる。 昨夜BCの中村隊長からサーダーへ「17日のアタックへルート工作を間に合わ
せるように」の強い指示に対し、サーダーは「天候次第だが打ち合わせ通り頑張る」と話していた。
その言葉通り、7人のクライミングシェルパを指揮して、最後のルート工作に全力を挙げている
ものと思われる。これに合わせて松本・ロマンの第1次アタック隊は、本日BCを出発。17日の
アタック日まで、C4(7000m)、C5(7500m)、C6(8200m)と1日ずつ上がって行き最終キャンプ
C6からアタックに入る。気力、体力、天候どれが一つかけてもチャンスはない。 明日は第2次隊
メンバー3名(山本、高取、荻尾)がABCにあがり、1次隊を追う。また小林副隊長、河村サポート
隊員も、満を持して配置に付き。清水ドクターもハイキャンプへ。 4月15日にBCに入って約1か月。
法政隊はこの1週間に全てをかける。