Daily Report 〜チョモランマ日記〜
第13号 5/3 18:44 @582
5月3日(水) この日は法政大学チョモランマ登山隊の支援隊,朝日旅行社グループ一行
27名が、OBの松田章さんに率いられ午前8時ごろ7台のランクルに分乗してBCにやって
来た。午前中雪のベースキャンプでしたが旅の疲れもみせず、BCにいる隊員と交流会を
開いた。メンバ−の中には工体連ワンゲルのOB松尾日秀文さんの顔もありパーテイー終了時
には法政の校歌が高らかにチョモランマに流れた。 上部キャンプABCは好天で松本・ロマン
隊員が始めてノースコル(7040M)に一泊するなどアタック準備体制に入りつつある。
この日ベースキャンプからは満を持す感じで山本,荻尾両隊員がABCにあがった。これで
法政隊のアタックメンバーはAチーム4名(小林・青木・松本・ロマン)Bチームは
(山本・高取・荻尾)3名で今継続中の第2ステージの結果からアタックメンバーを
4〜5人に絞る予定である。 ところで今期のチョモランマ天候が安定せず,雪も多く
晴れても長い雪煙をあげ挑戦者の行方を覆っている。上部テント(ノースコル)は飛ばさ
れたり破損が出たりの状況です。 法政隊は現在登山よりも様々なアクシデントと戦って
おります。 ひとつは、なんと言っても発電機(ホンダ製)の故障。スタッフ、中国の
ドライバーたちが懸命に修理したがついに及ばず廃棄物と化した。そのため近くにいる
北海道隊に訳を話して60Mのケーブルを引き電気の御すそわけをお願いした(田中隊員)。
中国製プロパンボンベを15K入り37本をレンタルしたが、これがとてつもない代物、
実際に軽量してみると半分も量が入ってない。中国担当者に文句を言うと、ヤクにまた
がせる分半分にしたとのことで代金はそのまま。余分に発注してあるから今のところ心配
ないが日数が延びるとピンチを迎える(田中隊員)。 食料あれほどたっぷり用意した
嗜好品が底をついてきた(藤島隊員)。とくに“うどん”“もち”が心配。もちは
シェルパも大好物で日本隊員には内緒で樽をあけてしまう。藤嶋コック長はいま真剣に
悩んでいる。