法政チョモランマ通信
Daily Report 〜チョモランマ日記〜
第3号 4/2 @239
ランタンBCより下山、再びギャジュン・ゴンパのテントサイトに降りてきました。
カトマンズを出てから8日目、隊員たちは4200メートルくらいまでの高所順応に
懸命です。明日からはヤラ・ピーク(Yara Peak)周辺の5000m順応トレッキング
に入ります。そこで今日は隊長から見た隊員たちの表情をレポートします。
(年齢順に)
増田昌司(67才)ネパール、中国のトレッキングで鍛えた身体は、ランタンでも
疲れを知らない元気さ。 同じテントの酒井省二(65才)も、当初心配された高所
の影響も見られず、食欲も旺盛です。 山本俊雄(63才)3日前よりカゼを引いて
セキ込んで、少々心配。相変わらず口だけは達者で、休めばよいのにあちこち油を
売っています。飲み物はスポンサー提供のポカリスウェットしか口にしない律儀な方。
藤島弘徳(60才)毎日シェルパの作る料理を分析チェック。たまにはキッチンに入り、
カレー、ギョウザをふるまってくれる素敵な方です。 小林昌通(59才)キャンプの
2日目から下痢で、トレッキングも空身で歩く程心配させたが3000mを越えて
から元気になる。 注目の青木司(59才)は元気はあるが、下痢気味と高度の影響
で体調を整えるのに懸命。相変わらず彼のまわりは笑いが絶えない。今日も日焼け止め
クリームで顔は白塗り。もはや日本人ではない。 立垣晃弘(59才)イビキと空キジで、
二人用テントの相棒がいない。ここに来て下痢がひどく、元気がない。 田中康夫
(59才)顔が少々むくんで、初めてのヒマラヤの洗礼を受けている。体力的には
相変わらず強い。インマルサットで愛妻と孫の声を聞き大満足、1分間6ドルに
悲鳴をあげている。 河村健治(56才)ネパールに入ってからはビールも少なめに
して、体力調整と写真撮影に懸命です。 高取剛充(40才)インマルサットとパソコン
が思うように動かず、毎日悪戦苦闘しているが、カメラを担いでの順応は立派なもの。
松本伸夫(34才)過去のヒマラヤ経験を生かしてのマイペースの調整。4000m
の順応を終え、明日からの5000mの隊員をリード。 荻尾雄二(28才)
3000mで頭が痛いと心配したが、翌日からは元気になった。 ロマン・ロゼンバウム
(33才)相変わらず変な外人で、シェルパたちを煙に巻いている。毎日トランプ・
バクチの胴元?で、大声をあげてウルサイ。 井ノ口信明(学生)毎日シェルパが
作るご馳走に、東京でもこんなご馳走は口にしたことがないと大満足。高度の影響も
今のところない。 武川正義(学生)毎日が新記録への挑戦で楽しそう。今日は富士山
を越えた、今日は4600mまで登ったと大ハシャギ。ヒマラヤのスケールの大きさに
びっくりしている。 清水健太郎医師(27才)下痢、カゼ、咳と、病人が出て忙しい。
シェルパ、ポーターの治療も一手に引き受けて、隊員の人望厚し。 中村隊長(60才)
まだ8日しか経たないのに、早くもホームシック。お刺身、納豆、カツ丼、日本ソバ、
湯どうふが食べたい。