法政チョモランマ通信

Daily Report 〜チョモランマ日記〜

 第15号 5/6 10:46 @250

5月6日〔土〕C5(7500m)建設

松本・ロマンのC5タッチに続き、シエルパたちの手によって5日、キャンプ5が建設。

あとは7500m〜8600mのルート工作が待たれるのみとなった。 第2ステージを

終えた松本・ロマン・高取はこの日BCまで降り、アタック前の休養に入る。6日〜9日

までザンムー(2200m)まで一気に下り、3日間の完全休養を実施。 今日6日は

ABCの山本・荻尾がC4入り。調子が良ければAチームと同じようにC5タッチしたあと

アタック準備体制に入る。 前日C4に一泊した小林・青木はABCに下山したが、青木が

体調を大きく崩し酸素吸入を施す状況となったが、6日にはABCより自力下山を始めた。

学生の井ノ口は単独、ABCまで順応登山を開始している。 24隊近く270名が参加

しているチョモランマ登山。世界中から参加しているなかには非常に安易に参加している

国もいる。参加者1名だったり、ノ−シェルパで全て他の登山隊の装備、ルートに協力を

求めるものなど頭を傾げたくなる外国人も多い。 先程ご紹介したルート工作問題もその

一つで,今回も最後までもめそうだ。 現在までの経過を記せば、今春一番乗りしたNZ

のラッセル、ブライス隊はC4までのルート工作をしたあとギブアップ。その後のルート

工作を,不可解に各隊のサーダーたちを集め、C5以上のルート工作を多額のボーナスを

えさにその利権(?)譲度した。経緯は不明。この春チョモランマに入山している

約270人から一人25$集め、6000$を越す金額はシェルパにとっては大きな金額

である。 問題は法政・北海道・東北隊の3隊である。最前線に踊り出たら3隊でルート

工作する申し合わせをしていた矢先,雇用者であるシェルパのサーダーが集まって契約者

である3隊の許可を得ずに金集めに動き出してしまったからである。 金の問題ではなく

倫理の問題で契約者である隊の許可を得ずに新しい契約に飛びついてしまったのである。

6日現在3隊無許可のサーダー連合主催の金集めは強引に始められようとしている。これ

に対し3隊の隊長は詳細の説明(裏で手を引いていると思われるラッセル,ブライス隊の

考え方)を要求し、いまのところ静観の構えだが、一部には3隊の契約シェルパ全て解雇

の強行論まで出て今後にも大きな影響が出そうになってきた。

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