2000年3月1日 通信担当 青木 司
* 通信担当に就任しての感慨 隊長は優しい人だと思った。 私が遠距離通勤なので、荷の軽い、主流でない通信の担当でもやれと言った。 担当をはじめて隊長への考えが変わった。 「バッテリーを何に使うの」と素直に聞くような男に、通信担当をさせるな。 隊長は言う。「阿呆なお前に勉強させるためじゃ。」
* 通信担当をして、後輩に何か伝授できること 何もない。全然。 おまえなー通信担当として何をしたの まずひとつはインマルサットを手配しろというので、何とか無料で一台借りようと、小 林副隊長と動いた。 結果は相手先の心変わりで失敗であった。 北海道隊、東北隊、法政隊で一台を購入した。(ABC用)。 後に、別途法政専用(BC用)として一台レンタルした。
次に無線機の手配である。 K社の誰々さんと交渉しろと、隊長からの指示があり、言われるままに、コンタクトを とった。とんとん拍子で話はまとまった。 感謝!感謝!である。 何しろ、ほとんど在庫がなく、あちらこちらから集めてもらったので、すべてそろうま でに時間を要したが、相手先担当のKさんには頭が下がる。
いただいた商品以下のごとし。 ・VHF無線機モービル機 2台 ・VHF無線機ハンディタイプ 12台 ・ハンディ無線機ケース 10ヶ ・ スピーカーマイクロフォン 10台 ・
* 通信計画作成にあたって 日大隊北東稜の報告書を参考にしてつくった。 大変役に立った。 メカに関して人一倍奥手の私は、報告書の内容が理解出来ず、もう一歩踏み込まざるを得なかった。 「聞くは一時の恥」とも確かにいうが、隊長にいわせると、大袈裟だ 「おめえは法政の恥だ!」
3年B組古野先生(日大隊北東稜初登頂の登頂隊長)の教室である。 時々、貫田校長先生(株式会社ウェック、トレック代表取締役)も顔を出してく れた。 「モービル機は必ず必要ですか。」 「出力計は何に使うんです。」 「電源をソーラーだけにたよっていいのですか」 素直でかわいい生徒と思われている。熱心に教えてくれた。 ここでも感謝!感謝!である。
*部品購入、組立テスト、パッキング及びリスト作成などについて 私のあまりの頼りなさにあきれたのか、力強い味方が現れた。 上記の作業は、愛情あふれる仲間、田中・高取両隊員が、実施してくれた。 私はただ側で見ているだけで、ここでもまたまた感謝!感謝!である。 2人共、自分の担当作業に忙しいのにスマン。
主な購入品一覧は以下の通り。 ・ 太陽電池(ソーラー) 一式 ・ 大型バッテリー 2台 ・ 小型バッテリー 3台 ・ GPアンテナ 3本 ・ ロッドアンテナ 5本 ・ ルーフベース(GPアンテナ用)一式 3セット ・ アンテナケーブル 3本 ・ 発電機 1台 ・ 工具類 一式 *出力計(1台)は無料レンタル *アルカリ乾電池(単3=1000本)は寄付
ほぼ、すべての装備は、感謝!感謝!のうちに終わった。 最後に研修と実習についても、出来るだけ実施した。 インマルサットについては、多数の部員が参加して都内で一回の研修と冬山早目合宿で早目小屋と本部(テレピット)を結んで、テストし、それなりの成果を得た。 ハンディー無線機は、富士山や早月尾根等、度々の合宿に携帯した。 感度良好である。
以上。 隊長、次は「適材適所」でゆきましょう。